レンズ越しに見た産業界の1年、最後の最後にゴーンがいなくなった!
2019年は、平成から令和へと改元された節目の年となった。日本中の人々が2020東京五輪・パラリンピックや、新しい時代に夢と期待に胸を膨らませた年でもあった。また、産業界では吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞するなど華々しいニュースもあった。その一方では自然災害も頻繁に発生し、企業活動や日常の生活を奪われる光景も多く見られた。
吉野氏、ノーベル化学賞
ノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰旭化成名誉フェロー。久美子夫人(右)と仲睦まじくリチウムイオン電池の模型を手に笑みを浮かべた(10月10日)
“未来のクルマ”東京モーターショー
第46回東京モーターショー2019。名古屋大学の未来材料・システム研究所の天野浩教授らは、窒化ガリウム(GaN)のパワーデバイスを使用した車載トラクションインバーターを開発。世界で初めて電気自動車(EV)を駆動させることに成功した。GaNインバーター搭載のコンセプトカー「All GaNビークル」を展示。(右から)小泉進次郎環境相、豊田章男日本自動車工業会会長、14年にノーベル物理学賞を受賞した天野教授(10月24日)
新元号「令和」
新元号「令和」が決定し、新橋駅前では号外を手に入れようと激しい争奪戦となった(東京・新橋駅前=4月1日)
「セブンペイ」暗転
セブンペイでの決済始まる。セブンペイ運用開始に際した店舗取材イベントだが、不正ログインによる不正利用や不正チャージの被害が発生(7月1日)
自動運転試験走行
公道を使って行われる、自動運転による試験走行が各地で本格的になってきた
台風猛威、水害くい止める
6月に打設が完了した八ッ場ダム(群馬県長野原町)。10月1日に水を貯める試験湛水を開始した直後、台風19号による記録的な豪雨に見舞われた。ダムの貯水がほとんどなかったため、関東方面の水害を一時的にくい止めたとされる(6月7日)
気候変動
鉄道遺産として有名な糠平ダム湖に架かる「タウシュベツ川橋梁」(北海道上士幌町)だが、今年は暖冬・少雨により6月に入っても全く水位が上がらない珍しい状態が続いた(6月14日)
「G20」初の議長国、日本のおもてなし
わが国が初めて主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の議長国を務めた。G20でロシアの記者がお座敷遊び。会場内の国際メディアセンターにある「大阪・関西魅力発信スペース」で日本のおもてなし、「こんぴらふねふね」を体験した(6月27日)
ソフトバンク「大赤字」
ソフトバンクグループ第2四半期決算説明会。「今回の決算発表の内容は、ボロボロでございます。真っ赤っかの大赤字」と大幅な赤字を発表する、孫正義会長兼社長(11月6日)