1台で清掃・警備・案内、オムロンの複合型サービスロボット
オムロンは1台で清掃・警備・案内の三役を担う「複合型サービスロボット」を開発した。サービス業の人手不足は顕著でロボットの代替ニーズは高い。新製品は多様な業務への従事による連続稼働が可能。これまでの単機能特化型のサービスロボットで課題の稼働率を向上できるのが特徴だ。
店舗や商業施設、オフィスビル向けなどで、2020年5月からレンタルで提供する計画。詳細は今後詰めるが、定期メンテナンス、通信費、クラウド利用料を含め、月額20万円前後(消費税抜き)を想定している。
人の少ない午前中に障害物を自動回避しながら施設内の床のゴミを吸って巡回清掃し、日中混雑時は本体前面のディスプレーやスピーカーで来店者へ情報提供する。
夜間などは内蔵カメラなどを用いて巡回警備し、スピーカーとマイクで不審者や倒れている人へ声掛け、といった使い方ができるという。
専門知識不要でルートなどを簡単に設定でき、バッテリー残量が減ると自動で充電場所に戻る。現場責任者は遠隔で状態確認や、指示ができる。
日刊工業新聞12月13日