高島屋とオンワード樫山、三陽商会など百貨店のオムニチャネル化がジワリと進展

アパレルと在庫情報を共有、店舗の端末で受注

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オンワードの23区売り場
 百貨店、アパレルメーカーが連携しネットと実店舗を融合するオムニチャネル化がジワリと進んできた。高島屋とオンワード樫山は百貨店インショップにタブレット端末を導入、店内にない商品をその場で発注し宅配する仕組みを開始。三陽商会も同社の百貨店インショップに端末を配置、同社のサイトから購入できるようにしてきたが、ブランドのくくりがない平場でも同様の仕組みを順次導入する。衣料品のネット通販が拡大するなか、百貨店のオムニ化は急務となっている。

 高島屋とオンワードのタブレット端末を活用したオムニ化の取り組みはまず高島屋の新宿店と横浜店で始めた。オンワードの「23区」「組曲」「ICB」など5ブランドを対象に、高島屋のショッピングサイト「セレクトスクエア」と在庫情報を共有化、店頭にないサイズや色柄、また他の商品を同サイトから選べるようにした。

 従来は店頭になければメーカーや他の店舗からの取り寄せになり顧客が商品を受け取るまで時間がかかった。端末の導入で販売機会の損失を減らすほか、両社で物流コストを抑制できる。年内をめどに他3店に拡大する。

 高島屋の「セレクトスクエア」ではオンワードだけでなく、すでに5、6のアパレルメーカーと在庫情報の共有化など連携を進めておりメーカー側が店頭に端末を導入すれば他のメーカーともオンワードと同じ取り組みが展開できる状態になっている。高島屋では今期オムニ関連売上高を前期比2割増の120億円を目指している。

 一方、三陽商会もEC(電子商取引)サイト「サンヨー・アイストア」用在庫と店頭在庫の完全連携を進めてきており、すでに同社の百貨店インショップにはタブレット端末を導入している。店頭に在庫がなかった場合など端末でも商品を購入してもらい、宅配できるようにしている。

 今後は百貨店のブランド別のくくりがない「平場」でも端末を活用し、同じような取り組みを進めていく。さらに百貨店のECサイトとの在庫連携も視野に入れているようだ。

 アパレルのネット通販は年々拡大しており、経済産業省によると2014年で前期比約10%増の約1兆2800億円の市場規模となった。

 最近では米調査会社が、米アマゾン・ドット・コムが2020年までに現在の米アパレル事業の売上高約1兆9800億円を6兆4400億円まで伸ばし、現在同分野でトップの百貨店、米メイシーズを抑えてトップに浮上するという予測を立てたことが話題となった。
 

日刊工業新聞2015年09月15日 建設・エネルギー・生活面

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百貨店の主力商品であるアパレルでオムニ化が進んできました。 百貨店と大手アパレルメーカーが在庫情報を共有するなどで、販売機会の損失を最小限に抑える取り組みです。サイズや気に入った色や柄がない時には取り寄せまで時間がかかっていましたが、そんなことも解消されそうです。

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