Vチューバー3Dでフィギュア化、最短2週間で納品

3Dプリンターを活用したフィギュア製造サービス

広済堂はバーチャルのキャラクター(Vチューバー)やゲームキャラクターなどのフィギュアを3Dプリンターで製造するサービスを始めた。金型作製や彩色といった工程が不要なため、通常数カ月かかる納品を最短2週間でできる。流行の浮き沈みが激しいフィギュア業界に提供し、コアなファン層を取り込む。2022年3月期に同事業で売上高5億円を目指す。

Vチューバーなどの3Dデータの大半は、そのままCADデータに変換すると、造形物として強度が不十分な設計となる。そのため、必要な部位を肉付けするなどのデータ補正作業が必要となる。

広済堂はVREリサーチ(大阪市旭区)の技術を活用し、データ補正を自動化した。製造は3Dプリンターの出力サービス事業者に委託する。

データ補正の自動化や製造委託により、大幅な納期短縮を見込む。ポーズ変更など微調整した一点物も手軽に製造でき、在庫リスクを軽減する。

従来のフィギュア製造では、原型師と呼ばれる専門事業者が金型作成に必要な原型を手がける。キャラクターの知的財産権(IP)を持つ事業者との細かい仕様調整が必要となるため、納品に数カ月の期間がかかることもある。

広済堂はIPを持つ事業者に直接提案することで、これらの作業を削減する。3Dプリンター活用のノウハウを社内に蓄積させ、将来的に新規事業へ生かすことも検討する。

日刊工業新聞2019年11月19日

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3Dプリンター 広済堂

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