肥満解消につながる“ブラウティア菌”、内臓脂肪面積が小さい人ほど多く保有

 花王、弘前大学、東京大学の研究グループは、内臓脂肪面積が小さい人は、腸内細菌の一種であるブラウティア菌が多いことを発見した。体内で肥満を解消する働きがある酪酸や酢酸を作り出すといわれる同菌は、性別を問わず内臓脂肪面積と関係していた。生活習慣病のリスクを高める内臓脂肪に対するアプローチとなることが期待される。

 20―76歳の男女1001人の健康診断データを、スーパーコンピューターで網羅的に分析した。結果、性別に関係なく内臓面積の小さい人ほど、ブラウティア菌の存在比が高かった。

 ブラウティア菌は、糖尿病や肝硬変などの患者で減少していると報告されている。メタボリック症候群に関係する疾患を改善する可能性があるだけでなく、肥満や糖尿病の新たな指標となる可能性も考えられるという。

 腸内細菌の集まり「腸内フローラ」内は、さまざまな細菌グループに分類される。同研究グループでは、1000人以上のデータを細かい分類である「属」まで分析し、新たな事実を発見した。

日刊工業新聞2019年11月7日

  

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