認知症を非薬物で緩和、動画・音楽ソフト生かす

Aikоmiが試作

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被介護者に合った動画や音楽をタブレットで手軽に流せる
 Aikomi(神奈川県藤沢市、ニック・ハード社長)は、認知症の非薬物療法に活用するソフトウエアの試作モデルを完成した。被介護者に合わせたオリジナルの動画や音楽を見せるソフトで、認知症による心理的な不安定さである「周辺症状(BPSD)」解消をサポートする。日本と豪州で50例のテストを実施済み。2020年度中の試験販売を目指す。

 どんな症状の人にどんな動画や音楽を、どのように見せると安定するかを研究している。現状判明していることを形にし、ソフトを完成した。同ソフトを搭載したタブレットで、被介護者それぞれに合った動画などを見せられる。

 現在、介護施設などで介護士に操作してもらい、テストを実施している。テストから出てくるデータを基にシステムを改善し、本格的な展開を目指す。最終的にSIMカード入りのタブレットにソフトを搭載し、介護施設などに提供したいという。

 加藤潤一副社長は「認知症には現在、根治する薬がない。市場投入にはまだ時間がかかるとみている。ひとまずデジタル機器を薬の代わりにできれば」と話している。

 Aikomiは18年に設立された、武田薬品工業からのスピンアウト企業。

 今後は認知症に限らず、さまざまな病気で薬に代わるソリューションの開発を手がける。

日刊工業新聞2019年10月31日

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