日立の「サプライチェーン最適化」サービス、調達から販売まで自動立案

(写真はイメージ)
 日立製作所は、調達から販売までのさまざまなデータをサイバー空間上でひも付け、高速シミュレーションする「サプライチェーン最適化サービス」の提供を開始した。サプライチェーン全体を見渡し、最適な在庫計画や出庫計画を自動立案する。製造業や流通業などへ向けて販売する。全体最適化により、顧客の生産性向上やコストだけでなく、環境負荷低減なども支援する。価格は個別見積もり。

 SaaS(サービスとしてのソフトウエア)型で提供する。現実世界をサイバー空間でモデル化し、シナリオを試す手法「デジタルツイン」を活用する。調達や生産、倉庫、輸送、店舗などのデータをサイバー空間上でひも付け、サプライチェーン全体を再現する。モノやカネ、情報の流れを再現し、需要変動に対応した計画の自動立案を実現する。

 サプライチェーンの構築は日立の業務ロジックを活用して作成したモデルを選択するだけ。導入までの時間を短縮する。グローバル展開する小売業の企業で検証したところ、在庫管理コストと欠品発生件数をそれぞれ約50%削減した。

 現在は、工場では生産計画、倉庫では在庫計画、輸送部門では輸送計画を作成するなど、バラバラに計画・管理している企業が多い。最近はサプライチェーンを統括する部署などを新設する事例も増えており、サプライチェーン全体で効率化するニーズを取り込む。

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日刊工業新聞2019年10月25日

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