スマートウォッチに自分の体温上昇で電力供給する技術
日産化学、産総研とユニット開発 温度差を電圧変換
日産化学は体熱を使って発電するユニットを産業技術総合研究所(産総研)と共同開発した。日産化学は温度差を電圧に変換できる酸化物熱電変換材料コーティング液を開発した。金属箔のフレキシブルシートなどに成膜することで、ウエアラブルデバイスなどに活用できると見込む。
ユニットを体に装着し、スポーツ時などの体温上昇をスマートウオッチ向け電力に変換。心拍数などのバイタルサインを把握するといった利用方法を想定している。
工場設備にユニットを取り付け、高温になると警報を鳴らすといった利用も見込んでいる。発電量は外気温と体温などとの温度差に比例する。体温などの排熱を活用しており、外部電源などが不要であるため、二酸化炭素(CO2)の排出削減にも寄与するとしている。
日産化学は2030年までの長期経営計画で、未利用エネルギーの活用に貢献する環境発電材料の開発と、エネルギーの利用効率を向上できる熱制御材料の開発を重点分野に掲げている。
排熱の有効活用に向け、有機物を用いた化学蓄熱材も開発した。脱水状態で蓄熱、水和状態で放熱する。電池のように熱を蓄え、必要なタイミングで放熱できる。200度C以下の低い温度帯でも、ゼオライト系材料などと比べ蓄熱容量が大きい点を訴求する。
ユニットを体に装着し、スポーツ時などの体温上昇をスマートウオッチ向け電力に変換。心拍数などのバイタルサインを把握するといった利用方法を想定している。
工場設備にユニットを取り付け、高温になると警報を鳴らすといった利用も見込んでいる。発電量は外気温と体温などとの温度差に比例する。体温などの排熱を活用しており、外部電源などが不要であるため、二酸化炭素(CO2)の排出削減にも寄与するとしている。
日産化学は2030年までの長期経営計画で、未利用エネルギーの活用に貢献する環境発電材料の開発と、エネルギーの利用効率を向上できる熱制御材料の開発を重点分野に掲げている。
排熱の有効活用に向け、有機物を用いた化学蓄熱材も開発した。脱水状態で蓄熱、水和状態で放熱する。電池のように熱を蓄え、必要なタイミングで放熱できる。200度C以下の低い温度帯でも、ゼオライト系材料などと比べ蓄熱容量が大きい点を訴求する。
日刊工業新聞2019年10月22日