無借金企業は「西高東低」

トップ・高知県 最下位・長野県 東京商工リサーチ調べ 

 無借金企業は西高東低―。東京商工リサーチ(TSR)の調査によると、2018年以降の約34万社の財務データで借入金がない「無借金企業」は全国で8万3978社(構成比24・4%)だった。地区別での無借金企業の比率では九州が28・0%とトップ。四国、中国、近畿地区も無借金率が高く「西高東低」が顕著に表れた。

 県別の比率では高知県が31・6%と全国トップ。佐賀県が31・2%、沖縄県が30・7%と続き、西日本の県が上位を占めた。最下位は長野県で17・1%だった。堅実経営が代名詞の名古屋を中心とする中部地区は、愛知県が31位、岐阜県が35位、三重県が42位と全国平均の24・4%を下回る結果となった。

 産業別の無借金率ではサービス業他が54・8%でトップ。次いで金融・保険業(37・6%)、情報通信業(29・2%)と続いた。設備投資の資金需要が旺盛な製造業は13・1%で最低だった。

 損益別に無借金企業を見ると、黒字が77%と約80%を占めた。国税庁が19年2月に公表したデータによると、全国の普通法人の赤字法人率は66・6%。堅実な利益体質が強固な財務体質につながっていることがみてとれる。

 無借金企業の中で売上高トップは日本郵便、利益のトップは東京エレクトロン。売上高、利益ともにトップ10に入っている企業は日本郵便、東京エレクトロン、任天堂、ユニクロと高収益で知られる大手企業が並んだ。

日刊工業新聞2019年9月17日

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。