悩めるくせ毛、毎日使うだけで解決してくれる?シャンプーや整髪料など続々

 「くせ毛ケア市場」が変わろうとしている。日用品各社は、髪の内部から「はね」や「うねり」を抑える技術をシャンプーや整髪料に採用し始めた。くせ毛は男女問わず多くの人が抱える悩みで、朝の手入れや髪形を直すのに多大な時間を費やす。髪や頭皮の健康維持に機能性を加え、時短に貢献する。(門脇花梨)

 使うたびに髪が扱いやすくなるシャンプーを目指す―。花王は10月に、ヘアケアシリーズ「エッセンシャル フラット」を発売する。シャンプーとトリートメントで、スタイリングしやすいように髪質を変える。

 フラットには、くせやうねりをときほぐしやすくする成分として「イソステアリルグリセリル」を配合。髪の形づけのしやすさに関わる「細胞膜複合体(CMC)」に作用し、ドライヤーの熱を当てると毛髪内部を均質に柔軟化させるという。

 髪のくせが抑えられれば、ストレートアイロンや巻き髪用アイロンによるスタイリングもしやすい。朝の時間を短縮できる。

 また同成分は熱が加わっていなければ、髪の内部にとどまる性質がある。実験では洗髪後も約70%が髪内部に残留した。使用頻度を高めれば、髪はさらに扱いやすくなる。根本からくせ毛を抑える新たなヘアケアを提案する。

 マンダムは整髪剤でくせ毛と戦う。京都大学と共同で髪の内側に浸透してスタイリングする「インサイドロック技術」を開発。8月に発売した「ギャツビーインサイドロックシリーズ」に採用した。長時間髪形をキープできる仕様で、朝髪形を作れば1日中崩れない。直す時間を削減できる。

 ヘアスタイルは、湿気で毛髪内の水素結合が切れることで崩れていることを確認。湿気に強いイオン結合を作る成分「α―ケトグルタル酸」を配合した。

 結合が切れないようにすると、作ったスタイルが保たれる。また髪の内部に浸透した成分が形を維持するため、整髪剤を付けていることが見た目にはわかりにくいという。キープ力と自然な仕上がりを両立した。

 製品は、自身の作りたい髪形を作るのに最適なワックスやセラムとして展開する一方、くせのある髪をストレートにし、キープする「ストレートウオーター」を用意した。髪のくせづけだけでなく、くせ直しにも技術を活用する。

 従来、ストレートパーマや縮毛矯正をかけるしかなかったくせ毛だが、各社の技術により変わりつつある。強い製剤をかけることで傷みも避けられる。新たな技術は結果的に髪の健康維持にも貢献しそうだ。

日刊工業新聞2019年9月10日

  

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