100㎡を6人が半日で!強化段ボールの仮設資材はメリットだらけ

清水建設がトンネル風門に初適用

 紙素材を土木現場の仮設資材に活用―。清水建設は27日、軽量で加工性の高い紙素材を土木現場の仮設資材に活用すると発表した。王子インターパック(東京都中央区)製の特殊強化段ボール「ハイプルエース」を使い、山岳トンネルの坑内に仮設するトンネル風門に初適用した。約100平方メートルの架設壁を作業人員6人が半日で組み立てた。1パーツ2キログラムと軽く高所作業車のみで施工でき、コストも従来工法比で半減した。

 紙素材の仮設利用技術は「KAMIWAZA」と名付けた。今後、王子キノクロス(静岡県富士市)製の紙製シート材「ハトシート」を防音壁の仮設防音設備、骨材貯蔵設備の温度上昇を抑える遮熱シートに適用するなど品揃えを拡充する。
 
 近年、強度、耐火性能、耐水性能に優れた高機能紙素材が登場。建材への適用可能性が高まる中、清水建設は現場環境で段ボール材の耐候性を検証し、仮設資材に求められる耐候性を確認した。紙素材を鋼材や木材に代わり仮設資材に使うことで作業員の負担を軽減し、仮設施工の生産性向上につなげる。

 仮設資材に主に活用するハイプルエースは3層構造の段ボール材で、衝撃吸収性能と強度に優れる。内部に空気層の空洞があり保温と遮音性能をもつ。

日刊工業新聞2019年8月28日(建設・住宅・生活)

  

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