番組に登場する商品を画面タッチで即購入、NTT系が動画と通販融合

ドコモの会員基盤生かす

 NTTぷらら(東京都豊島区、永田勝美社長、03・5954・7250)は、釣りや歌手など特定分野を深く掘り下げた番組と通信販売を融合した動画配信の検討を始めた。番組で使用した商品の購入やロケ地周辺のホテルの予約を視聴中に行えるようにする。親会社となったNTTドコモが持つ約7000万人の自社ポイント会員基盤も生かし、競合他社と差別化する。

 新たな動画配信サービスは、例えば、釣り番組では出演者が使用している釣りざおや釣り針、服を視聴画面でクリックするだけで簡単に購入可能にする。ロケ地周辺のホテルや釣り船の予約もできるようにし「動画視聴から商品購入、商品の活用に至る一気通貫型のビジネスモデルを生み出す」(永田社長)としている。

 音楽番組ではVR(仮想現実)などを用いて臨場感のある独自の映像を配信。演奏中の曲のダウンロードや関連グッズの予約、ライブチケットの購入などをできるようにする。

 NTTぷららは動画配信事業のほか、通販サイト「ひかりTVショッピング」を持つ。個人所有のスマートフォンやタブレット端末で映像コンテンツを視聴する利用者が増えており、スマホで番組を視聴しながら関連商品を購入する需要が見込めると判断した。

 動画配信業界は、あらゆる分野の映像を手広く配信するだけでは差別化できなくなっており、米ネットフリックスや米アマゾンなどの海外大手は巨額の予算で作ったオリジナル番組の配信を強化している。

 NTTぷららも「ひかりTV 4K・FUNAIダブルスゴルフ選手権」の中継でショットやパットを打つ選手の緊張度合いを可視化する表示など、ファンをより満足させる映像制作を強化している。NTTドコモの販売力を生かしてニッチな番組に興味を持つ利用者も開拓し、25年度にドコモの映像関連事業の売上高を現状比約3倍の3000億円に引き上げる。

日刊工業新聞2019年8月22日

  

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