ヤフーから独立したデジタルマーケ企業が描く展望
シナジーマーケティング、CRM市場をリード
シナジーマーケティング(大阪市北区、田代正雄社長、06・4797・2300)は、経営の独自性を強める。7月末にヤフーとの資本関係を解消、10月には東京と大阪の2本社制へ移行する予定。首都圏での営業を強化した上で、2021年をめどに新たな顧客情報管理(CRM)サービスを開始する。会員制交流サイト(SNS)との連携を強化し、企業と顧客が相互にコミュニケーションできるような仕組みを構築する。新サービス投入によりCRM市場をリードする考えだ。
CRMサービスは、メール配信やウェブアンケートなどによって、企業と顧客のコミュニケーションを支援する。シナジーマーケティングはCRMサービスの国内大手。主力のクラウドサービス「シナジー」の累計契約数は約6000件(19年3月期時点)。
14年にヤフーの完全子会社となり、ヤフーの広告媒体としての強みを生かし、事業展開してきた。だが最近は、ヤフーが電子商取引(EC)や電子決済関連の事業を強化する中、経営の方向性にズレが生じていた。
そこで19年7月末、創業者の谷井等氏が全株式を取得し、ヤフーとの資本関係を解消。経営の一線から退いていた谷井氏を会長に迎え、新体制の下で意思決定の迅速化などを進めている。将来は再び株式を上場することも視野に入れる。ヤフーの広告配信サービスの運営は、今後も同社が引き続き手がける。
谷井会長は同社の経営とは別に、十数社程度のITベンチャー企業への投資事業も展開している。今後は、これらのベンチャー企業と連携させた事業展開も検討する。
CRMサービスは、メール配信やウェブアンケートなどによって、企業と顧客のコミュニケーションを支援する。シナジーマーケティングはCRMサービスの国内大手。主力のクラウドサービス「シナジー」の累計契約数は約6000件(19年3月期時点)。
14年にヤフーの完全子会社となり、ヤフーの広告媒体としての強みを生かし、事業展開してきた。だが最近は、ヤフーが電子商取引(EC)や電子決済関連の事業を強化する中、経営の方向性にズレが生じていた。
そこで19年7月末、創業者の谷井等氏が全株式を取得し、ヤフーとの資本関係を解消。経営の一線から退いていた谷井氏を会長に迎え、新体制の下で意思決定の迅速化などを進めている。将来は再び株式を上場することも視野に入れる。ヤフーの広告配信サービスの運営は、今後も同社が引き続き手がける。
谷井会長は同社の経営とは別に、十数社程度のITベンチャー企業への投資事業も展開している。今後は、これらのベンチャー企業と連携させた事業展開も検討する。
日刊工業新聞2019年8月12日