コンビニ人手不足解消なるか?昼間はショーケース、夜は自販機の2ウェイ販売機

 富士電機は人手不足の深刻な国内のコンビニエンスストア向けに、省人化商材の提案を加速する。ショーケース・自動販売機併用の2ウェイ販売機や、店内への粉じんなどの流入を抑える気圧制御システムを売り込む。コンビニの24時間営業見直しなどが昨今社会問題となり、コンビニ各社も従来の出店競争から新たな店舗形態への移行に軸足を移している。省人化など市場変化に即応した提案活動に力を入れる。

 富士電機は中国で実績のある2ウェイ販売機を2019年度内にも日本市場に投入する。店舗に同販売機を設置して、店員のいる昼間はショーケースにし、無人になる夜間は扉を施錠した自販機に変える。コンビニ業界は夜間の人員確保が最大の課題になっており、解決に貢献できる。

 富士電機は国内のコンビニ店舗で気圧制御システムを実証実験中だ。店内は通常負圧環境にあり、入り口ドアの開閉時に外気が侵入して外の粉じんやゴミが流れ込んでしまう。店内と外気の圧力差を検知して給気量を調整する正圧化を行うことで、外気流入を防ぐ。結果として店内の掃除負荷を減らせて、省人化につながる。

 また、カメラ搭載のショーケースを開発する。ケース内を撮影して商品の欠品や賞味期限切れなどを可視化(見える化)できれば、店舗ごとの商品管理の負担軽減に加えてフードロス対策にも貢献できそうだ。

 同社のショーケース中心のコンビニ向け事業を取り巻く市場環境は厳しい。国内コンビニの新規出店数は減少傾向で、店舗数自体も頭打ちだ。そのため、新たな商機として店舗の省人化や省エネルギー化に着目する。

 2023年度に食品流通事業部門の売上高は18年度比5・6%増の1200億円、営業利益が同46・6%増の85億円を目指す。

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日刊工業新聞2019年8月7日

  

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