エレコムが投入、10億円を狙う「時計型血圧推定計」の機能

脈拍で瞬時に把握

エレコムの腕時計型血圧推定計(イメージ)
 エレコムは腕時計型の次世代血圧推定計を2020年に発売する。リアルタイムで血圧を推定し、スマートフォン用アプリケーション(応用ソフト)などを通じて個人が簡単に健康状態を把握できるようにする。東京五輪・パラリンピックを来夏に控え健康意識の高まりが期待できるため、特に40代以降の働き盛り世代を中心に売り込む。25年までに血圧関連事業を年間売上高10億円規模に育てる。

 次世代血圧推定計は2万円を切る価格で発売する予定。米アップルの腕時計型端末「アップルウオッチ」より割安に設定し価格競争力をつける。腕時計にセンサーを内蔵。収集した脈拍の伝播速度を基に、独自のアルゴリズムによりリアルタイムに血圧を推定する仕組み。東北大学と共同開発している。

 20年初頭にも空気圧を使った従来型血圧計を全国の量販店で販売し、セットでの利用も想定する。例えば1日に1度、従来型血圧計で測定すれば、その値を標準データとして腕時計型推定計と連動して、より高精度に計測できるようにする。

 腕時計型の血圧計はすでにオムロンが北米で販売しているが、空気圧を使ったタイプ。エレコムの新製品は空気圧を使わないため、圧迫感なく睡眠中の血圧も容易に計測できるという。1時間に1度の計測で2日間充電なしで稼働。血圧のほか、歩数や活動量、消費カロリーも計測できるようにする。

 エレコムはパソコン周辺機器が主力だが、市場は成熟している。次の事業の柱とするため、15年に医療・ヘルスケア機器市場に参入し、マッサージ機や補聴器などを販売している。オムロンを中心に寡占化している血圧計関連市場に切り込み、攻勢をかける。

日刊工業新聞2019年7月31日

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