航空機向けの難削性非鉄材、高効率で切削する新技術とは?

長崎県工技センターが開発、圧縮空気と水溶性ミストで冷却

 長崎県工業技術センターは、チタンなど航空機材料に用いる難削性非鉄材料を高効率で切削する技術を開発した。圧縮空気と水溶性ミストで冷却する方法。従来の切削油剤を使わず切削工具の劣化防止と適切な加工面粗さを実現する。長崎県は新産業育成分野の一つとして航空機関連産業を推進しており、技術の地域への普及を目指す。

 開発した技術は、添加剤を含む水溶液を圧縮空気で噴霧する。エンドミルを冷却しながら切りくずを取り除き、グリースの脱脂もできる。切削油剤の使用による作業環境の悪化防止や、塩素系油剤の焼却で発生するダイオキシンの抑制など、環境問題対策としても期待できるという。

 難削性の非鉄材料は切削加工が長時間に及び、工具寿命が短い。同センターは今回の加工で「従来の切削油剤による加工と比べて、エンドミルなど切削工具は2倍以上長持ちする効果がみられた」(工業材料科)としている。

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日刊工業新聞2019年7月11日

  

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