工場の作業員を手ぶらにする「メガネ型ウェアラブル端末」の機能

東芝情報システムが開発、声で操作

 東芝情報システム(川崎市川崎区、渡辺一正社長、044・200・5111)は、音声操作のみでマニュアル閲覧などができる作業支援システム「指南名人」を開発した。マニュアルや作業チェックリストなどを事前に登録して使う。音声で指示するだけでメガネ型ウエアラブルデバイスにマニュアルなどを表示し、位置の移動や拡大、縮小などの操作ができる。工場の作業現場など、両手がふさがっていることが多い場面での利用を想定する。

 東芝情報システムは人工知能(AI)を使った作業支援向け製品なども手がけている。新製品を含む作業支援製品のカテゴリー全体で、年間10億円の売り上げを目指す。

 小型パソコンと専用ソフトウエアのほか、カメラやマイク付きのメガネ型ウエアラブルデバイスをセットで提供する。パソコンは大きさが縦165ミリ×横85ミリ×厚さ20ミリメートル程度、重さが約310グラム。作業服の胸ポケットなどに入れて持ち運べる。マニュアルなどの表示や操作に加え、メガネ型デバイスに搭載したカメラでの写真や動画撮影なども音声で指示できる。

 事前に登録した作業手順を作業者に伝える音声ガイド機能も搭載した。多くの業種や事業所、工場で外国人作業者が増えているため、ガイドは日本語以外に英語と中国語にも対応。ガイドに従って作業した結果の報告書も自動で作成できる。

 このほか、トラブル発生時などに現場作業者が社内のオペレーターと連絡を取り、音声だけでなく映像を使ってオペレーターと視界を共有できる機能を盛り込んだ。

 高所での作業や工場、設備の保守点検などの場面では、両手がふさがっていてタブレット端末やスマートフォンの操作が難しい場面がある。東芝情報システムは作業現場のこうしたニーズに応える新製品を投入し、さまざまな現場の作業円滑化をITにより支援する。

日刊工業新聞2019年7月11日

  

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