社内でペットボトルは使わない 象印マホービンの決断

自販機を撤去、海洋プラ削減に貢献

 象印マホービンは、社内でのペットボトル使用を2019年内にゼロにする目標を設定した。社内会議や自席でのペットボトル使用を禁止し、代わりにリユースできるステンレスボトルの使用を社員に呼びかける。海洋プラスチックゴミ問題に関しては、主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で新たな汚染を50年までにゼロとする「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を合意し、注目が集まっている。ステンレスボトルのメーカーとして、企業の行動指針を明確に示した格好だ。(取材・園尾雅之)

 プラスチックゴミ削減を目指すCSR(企業の社会的責任)活動の一環。社内でウオーターサーバーの設置や自動販売機からのペットボトル製品撤去などを進め、ステンレスボトルを使いやすい社内環境を整備する。20年以降、グループの生産工場や海外拠点などにも取り組みを広げる計画だ。

 象印は06年以降、マイボトルとして自社製ステンレスボトルの使用を呼びかけるキャンペーンを続けてきた。6月には、マイボトル利用拡大に関して大阪府と連携協定も締結。「社内文化として根付いてきたマイボトルの取り組みを、さらに進める」(同社広報)狙いだ。

 タイガー魔法瓶(大阪府門真市)などステンレスボトル事業の競合他社に先駆け、環境問題の解決に向けた対外的な発信を強化している。

 6月28・29日に開催されたG20サミットでは、会場のインテックス大阪(大阪市住之江区)でペットボトルの使用が禁止された。象印は自社製ステンレスボトル5500本を国内外のメディアや関係者向けに提供し、存在感を示した。

 海外メディア向けにも発信することで、取り組みをさらに広げる考えだ。

日刊工業新聞2019年7月9日(環境・エネルギー )

  

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