可搬質量10キログラムの双腕型協働ロボ、活躍の場はどこ?

東芝機械が投入

 東芝機械は2020年にも双腕型の協働ロボット2機種を投入する。片腕7軸で垂直多関節型の機種は腰の前後と回転動作で計16軸、片腕4軸で水平多関節(スカラ)型の機種は腰の回転を含め計9軸で開発する。両機種とも片腕の可搬質量は6キログラム、両腕で同10キログラムを実現する。ロボットの教示ではプログラミングなどの専門知識がなくても、スマートフォンを扱うように直感的に操作できる機能も盛り込む。 

 両機種とも本体、台車、制御装置を一体化し移設を容易にした。頭部と手首部にカメラを計3台設置でき、オプションとしてビジョン機能を開発。国際安全規格の認証取得にも取り組む。スカラ型は上下300ミリメートルの広範な動作が可能で、配線や配管をアームに内蔵することによる高い可搬性能も実現する。

 操作ではアームの移動やつかむなど、動作を教示するプログラムを一つの固まりとしてタッチパネルに表示。ユーザーは指で固まりを動かしながら、ブロックを組み立てるように、直感的にプログラムを作成できる。

 両機種とも人とほぼ同等の動作範囲や作業スペースで活用できる。垂直多関節型では自動車部品や電子機器を組み立てるセル工程などへの導入を想定。スカラ型は対象物をつかんだままでの腰軸の回転などが可能で、複雑な仕分け・箱詰め作業にも対応する。

 協働ロボットは安全柵を設けることなく人と同じ空間で作業でき、設置の自由度が高い。さらに双腕型は片方の腕で対象物(ワーク)抑えながら部品を組み付けるなど、ワークを固定する治具を設置することなく導入できる。人が作業する生産ラインにそのまま導入できる特徴などをいかし、新たな需要を掘り起こす。

日刊工業新聞2019年7月3日

  

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