「はやぶさ2」、7月11日11時に運命のタッチダウン
人工クレーターへの着陸、内部試料の採取に挑む
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、小惑星探査機「はやぶさ2」での小惑星「リュウグウ」への2回目のタッチダウン(着陸)を7月11日11時ごろに実施すると発表した。4月に作った人工クレーター付近にある直径約7メートルの円形領域「C01―Cb」が着地目標。5月に投下した降下目印となるターゲットマーカー(TM)を利用しピンポイントでのタッチダウンを行う。はやぶさ2に搭載したサンプル採取装置でリュウグウ内部の試料を採取する。
クレーターからの飛散物を解析することで、リュウグウ内部の情報が得られると期待される。
JAXAのプロジェクトチーム内での検討の中で、地下物質の採取の科学的意義の高さや現状の探査機で十分安全なタッチダウン運用が成立することなどからタッチダウンの実施を決めた。さらに2回目のタッチダウンで光学系の受光量が低下しても、その後の運用に支障がないことも確認した。
(はやぶさ2の1回目のタッチダウン映像)
クレーターからの飛散物を解析することで、リュウグウ内部の情報が得られると期待される。
JAXAのプロジェクトチーム内での検討の中で、地下物質の採取の科学的意義の高さや現状の探査機で十分安全なタッチダウン運用が成立することなどからタッチダウンの実施を決めた。さらに2回目のタッチダウンで光学系の受光量が低下しても、その後の運用に支障がないことも確認した。
(はやぶさ2の1回目のタッチダウン映像)
日刊工業新聞2019年6月26日(科学技術・大学)