150度C以下の低温形成で効率20%超!ペロブスカイト太陽電池の実用が前進

山形大が成功、プラスチック基板への素子構造へ

 山形大学の佐野健志教授らは、150度C以下の低温形成プロセスで製作した「逆型」と呼ばれる構造のペロブスカイト太陽電池を開発した。これまで低温形成・逆型の構造では、変換効率が17―19%であったが、山形大が持つ有機ELの製造技術を使って20%を超える変換効率を確認した。

 従来、同太陽電池の作製方法は、特殊な透明導電膜の上に高温プロセス(約500度C)で電子輸送層(チタニア)を焼成する高温形成・「順型」と呼ばれる手法が多いという。山形大の研究チームは、プロセス温度の低減が可能な逆型の素子構造で研究を進めていた。実験では変換効率20・2%を確認した。

 高い変換効率を期待されるペロブスカイト太陽電池は、塗布による製造が可能。プラスチックを用いた折り曲げられる太陽電池として、複雑な形状を持つ構造物などへの利用が期待されている。低温プロセスにより、プラスチック基板への素子構造の形成が可能になるとみている。

日刊工業新聞2019年6月24日(科学技術・大学)

  

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