ネイチャー選定の研究力ランキング、“論文の質”で世界10位なった意外な大学院

沖縄科学技術大学院大学が日本でトップに

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ネイチャー公式サイトより
 英科学誌のネイチャーを発行するシュプリンガー・ネイチャーは、研究機関や論文著者のデータベース「ネイチャー・インデックス2019」を発表した。国別研究力ランキング1位は米国で、日本は5位だった。研究機関ごとの順位では東京大学が日本のトップだった一方で、研究機関の規模で調整し、論文の質や研究機関の貢献度を反映させたランキングでは、沖縄科学技術大学院大学が世界第10位で日本トップとなった。

 ネイチャー・インデックス2019によると、国別研究力では1位は米国、2位は中国、研究機関では1位は中国科学院で2位は米ハーバード大学だった。

 一方、研究機関の規模で調整した、質が高い論文の発表割合に関するランキングでは、1位は米コールド・スプリング・ハーバー研究所、2位はオーストリア科学技術研究所だった。通常のランキングで上位に入っている大規模な研究所は順位を下げる傾向にある一方で、一部の規模の小さな研究機関では質の高い論文の発表割合が大きい傾向があった。

 日本でも、通常ランキングで上位100位以内に入った東大や京都大学といった全ての研究機関は調整後のランキングでは順位を落としていた。一方で、沖縄科技大は、通常の順位では361位だったが、調整後は世界10位と日本の研究機関で最高順位となった。

 ネイチャー・インデックスの創設者デヴィッド・スウィンバンクス氏は「新たなランキングでランクインした小規模な機関には、野心的な目標や分野を超えた強力な連携、そして一部の機関ではノーベル賞受賞者による支援といった共通点がある」としている。

                

沖縄科学技術大学院大学(OIST)提供

ネイチャー公式サイトより

日刊工業新聞2019年6月21日

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