「島津×WeChat」中国でアフターマーケット事業の拡大に挑む
消耗品販売と保守サービスの両輪を強化
島津製作所は中国のアフターマーケット事業を拡大する。分析計測などに使う消耗品のオンライン販売を10月に始める。中国のホームページに電子商取引(EC)サイトを立ち上げる。昨秋から情報発信に使っている、月間利用者数十億人超の対話アプリケーション(応用ソフト)「微信(WeChat)」とECサイトを相互に関連付け、顧客との接点を増やす。保守サービスや受託分析も強化する。2022年度に、中国の同事業で現状比約2倍の150億円の売り上げを狙う。
アフターマーケット事業の強化は全社方針で掲げる施策の一つ。中国の消耗品販売は島津(上海)実験器材(上海市)が手がけ、年商は現状40億円規模。島津製作所グループの中でも先行しており、年率約15%の割合で売り上げを伸ばしている。
カラムやバイアル瓶、試薬といった消耗品販売と保守サービスの両輪を強化し、中国のアフターマーケット事業を伸ばす計画だ。
消耗品の商材は順次拡充し、島津本体で4月に新設した消耗品ビジネスユニットでの開発も加速する。消耗品メーカーが日本のみで展開する良質な商材の発掘も推進し、物流体制も強化する。中国のコミュニケーションに多用される「微信」の活用により消耗品販売を底上げする。
保守サービスでは6月に移転拡張する広州市の営業・顧客支援拠点に、分析技術のトレーニングルームを開く。顧客の分析オペレーターを教育する新規事業も念頭にある。西安市と上海市で、半導体製造装置向けターボ分子ポンプのサービスセンターも設置する。新規で進める試薬販売ビジネスも本格化する。
中国の消耗品販売は従来、ジーエルサイエンスとの共同出資子会社(上海市)で手がけたが、昨夏に資本関係を解消。独自の商品戦略が可能となった。
アフターマーケット事業の強化は全社方針で掲げる施策の一つ。中国の消耗品販売は島津(上海)実験器材(上海市)が手がけ、年商は現状40億円規模。島津製作所グループの中でも先行しており、年率約15%の割合で売り上げを伸ばしている。
カラムやバイアル瓶、試薬といった消耗品販売と保守サービスの両輪を強化し、中国のアフターマーケット事業を伸ばす計画だ。
消耗品の商材は順次拡充し、島津本体で4月に新設した消耗品ビジネスユニットでの開発も加速する。消耗品メーカーが日本のみで展開する良質な商材の発掘も推進し、物流体制も強化する。中国のコミュニケーションに多用される「微信」の活用により消耗品販売を底上げする。
保守サービスでは6月に移転拡張する広州市の営業・顧客支援拠点に、分析技術のトレーニングルームを開く。顧客の分析オペレーターを教育する新規事業も念頭にある。西安市と上海市で、半導体製造装置向けターボ分子ポンプのサービスセンターも設置する。新規で進める試薬販売ビジネスも本格化する。
中国の消耗品販売は従来、ジーエルサイエンスとの共同出資子会社(上海市)で手がけたが、昨夏に資本関係を解消。独自の商品戦略が可能となった。
日刊工業新聞2019年5月3日( 機械 )