がん血液検査と連動する健康アプリ

島津製作所が2019年度にも実用化

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血液検査でがんや認知症を早期発見できる分析技術を生かす(受託検査イメージ)
 島津製作所は病院が採血した血液分析などの受託検査事業と連動し、スマートフォンを介して受診者に日々の健康管理を促す仕組みを開発する。過去の検査データを含めて閲覧可能なアプリケーションを開発し、検査結果に個人特性まで加味した、わかりやすい健康アドバイスを行う工夫を加える。病気のリスクが判定された場合は、それぞれに最適な予防法などの配信を想定している。2019年度中にも実用化を目指す。

 ヘルスケア関連事業を重点強化すべく、スマホ向けアプリの開発や、健康管理を促す仕組みづくりは、外部企業と連携し進める。島津製作所は体への負担が少なく、健康診断の一般的な血液検査で、がんや認知症を早期発見する技術開発に取り組み、検査の受託分析も始めた。

 単に結果を返すだけでなく、得られた結果に対するアドバイスまで行うことで、健康寿命延伸や、医療費抑制といった社会課題の解決に取り組む。

 同社の健康保険組合は、健康増進を支援する外部のウェブサービス「ケンコム」を導入しており、この経験も参考にするとみられる。

 同社は培った分析計測技術の応用で、がんだけでなく、認知症やうつ病のリスクなども判定できる技術を産学連携で確立している。大腸がんでは、早期に9割以上の確率で発見できる技術を開発済み。10月から京都市内の病院などと組み、人間ドック受診者に呼びかけて検証試験を始めている。

日刊工業新聞2018年10月23日

COMMENT

葭本隆太
デジタルメディア局
ニュースイッチ編集長

企業の健康保険組合が自社の社員向けに取り入れるというイメージでしょうか。どのようなビジネスモデルになるのかが気になります。

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