混雑に応じた料金設定!ビッグデータ活用の次世代駐車場とは?

渋滞緩和やテナント販促に、三菱プレシジョンが今秋に

 三菱プレシジョン(東京都江東区)は、今秋をめどに東京・丸の内で駐車車両のビッグデータ(大量データ)を活用した次世代駐車場システムの実証に乗り出す。さまざまなビルの駐車場約1万台の情報を収集し、交通流量の調整、来訪者の居住エリアと購買履歴をリンクした販売促進に役立つ情報を提供する計画。スマートシティー構築に向け、駐車場データの有用性を提案し新たな価値を創造する。

 三菱プレシジョンは東京・丸の内、大手町、有楽町で43カ所の駐車場を納入している。これらを対象に空き具合と駐車車両のデータ、顧客の購買履歴を収集して解析する実証を行う計画。

 ビルオーナーやテナント、オフィス入居者との連携に向けて、三菱グループ各社に順次、提案していく。実証にあたり、三菱プレシジョンは実証状況をリアルタイムで見られる拠点を丸の内に設置する予定。

 ビッグデータを活用すれば、駐車場の混雑状況に応じた柔軟な料金設定や空車スペースへの誘導による渋滞緩和が可能になる。また入庫時に車のナンバーを読み取ることで、居住エリアなど属性情報と滞在時間、買い物データなどをリンクした販促活動もできる。商業施設や自治体は、特定地区を面でとらえたマーケティングや街づくりにつなげられる。

 同社は200―300台規模の駐車場システムを得意とする。未来型駐車場の実現に向け、今後10年間で30億円の開発投資をする計画。商品を搬送するトラックが到着したら、配送ロボットがビル内の店舗に荷物を届けるといった派生サービスの開発も想定している。

日刊工業新聞2019年4月9日(機械)

  

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