J-WAVEで3年目、IT企業社長がパーソナリティを務める理由

グランドデザイン社長・小川和也氏

 昔からラジオを聴くのが好きだった。デジタル化が進み、メディアとの接触方法が変わってきている。そうしたなかで、ラジオは視覚的な要素がなく、何かをしながらでも楽しめる独特なメディアだ。だからこそ可能性を感じる。また、ラジオなど音声コンテンツはスマートフォンとの相性がとてもよいとも感じている。

 毎週日曜日にJ―WAVEで放送のラジオ番組「TOPPAN FUTURISM」の「ナビゲーター」を務めている。「未来」について語る番組で、アシスタントは女優の南沢奈央さん。2019年4月で3年目を迎えた。ナビゲーターとは一般的には「パーソナリティ」のこと。

 きっかけは、14年に著書を出版した際にゲスト出演した同局の番組の担当ディレクターから「声がラジオに向いている」と言われたこと。パーソナリティはタレントなど芸能のプロがほとんど。そうしたなか、IT企業の経営者でしかない自分が務まるのかと不安に思った。初回の収録時は、緊張というよりも怖かったことを覚えている。

 番組を始めたことで会う人の幅が広がった。その週のテーマに合わせてゲストを迎えることがある。これまでにスポーツ選手やアーティスト、脳科学者などさまざまな分野の方々とお会いした。同じ企業の経営者の方もいて、本業につながったこともあった。

 顔が見えない不特定多数の人に対して、どう自分の意見を伝えるかということにも気を配っている。話し方や話す速度も試行錯誤して調整してきた。これらは仕事のミーティングでの話し方にも生かせている。

 内容やゲストについては、企画会議でスタッフと話し合いながら決めている。チームとして、スタッフ全員が関わり、育つことを念頭に置いている。こういう時には経営者としての経験が生きてくる。

 今後は、公開収録などを含めて放送と人のつながり方を変えるようなイベントをやってみたいと思っている。

日刊工業新聞2019年4月5日(人物)

  

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