新素材の研究開発に強い見方、30分で2200℃に上昇する電気炉
フルテックが開発
フルテック(大阪府八尾市、古田吉雄社長、0729・20・3400)は、新素材の研究開発のための熱処理や焼成などに利用できる小型カーボン炉を開発した。30分程度で2200度Cまで上昇する。自社製ヒーターを小型化するなどの工夫で従来より大きさ、価格を約3分の1にした。初号機をこのほど東京工業大学に納入。近く、大学や企業などの研究機関向けに本格発売する。
カーボン炉はカーボンヒーターを用いた高温の電気炉。サイズは幅0・5×奥行き0・5×高さ1・0メートル。価格は約500万円(消費税抜き)。電極材などの研究用に需要があるとみて、初年度10台の販売を計画している。
大学や国、企業の研究機関などからは「安価で高温・省スペース対応できるものがほしいという声があった」(古田社長)という。ヒーターや電流導入の端子、制御に関わるトランスなども独自開発し、小型化した。
フルテックが手がける電気炉の温度領域は1200―1800度C程度が中心。2200度Cに達するカーボン炉は同社製品の中でも高温の位置付け。同社は研究開発や実験用に特化した小型電気炉メーカー。電気炉はヒーターなど部品の設計・調達から製造まで完全内製化しているのが強み。2019年8月期売上高は前期比10%増の5億円を見込む。
カーボン炉はカーボンヒーターを用いた高温の電気炉。サイズは幅0・5×奥行き0・5×高さ1・0メートル。価格は約500万円(消費税抜き)。電極材などの研究用に需要があるとみて、初年度10台の販売を計画している。
大学や国、企業の研究機関などからは「安価で高温・省スペース対応できるものがほしいという声があった」(古田社長)という。ヒーターや電流導入の端子、制御に関わるトランスなども独自開発し、小型化した。
フルテックが手がける電気炉の温度領域は1200―1800度C程度が中心。2200度Cに達するカーボン炉は同社製品の中でも高温の位置付け。同社は研究開発や実験用に特化した小型電気炉メーカー。電気炉はヒーターなど部品の設計・調達から製造まで完全内製化しているのが強み。2019年8月期売上高は前期比10%増の5億円を見込む。
日刊工業新聞2019年4月2日