名古屋大が新研究施設、「低温プラズマ」の可能性

燃料電池・医療など応用へ

 名古屋大学は4月に低温プラズマの研究拠点「低温プラズマ科学研究センター」を設立する。プラズマナノ工学研究センターとプラズマ医療科学国際イノベーションセンターを統合し、プラズマの発生や計測の装置、研究者を集める。電子デバイスや新機能材料、燃料電池や太陽電池のほか、医療や農水産分野への応用を進める。低温プラズマ科学分野では国内初の文部科学省認定の共同研究・共同利用拠点になる見込み。

 既存の2研究拠点の技術を融合、プラズマナノプロセスやプラズマ制御技術を高度化する。高密度の低温プラズマの生成、微細加工や大気圧プラズマでの超速・超機能化異種材料接合への応用を図る。新たな機能を持つナノ材料の合成、プラズマによるがん治療などへの活用も目指す。

 理工学のほか、医学や生命農学、環境社会学など異分野との融合による新分野創出を図る。環境改善技術や農水産技術を発展させ、エネルギーや食料関連などの社会的問題の解決につなげる。また、ユビキタス社会や水素社会などに対応する次世代技術に応用し、既存産業の高度化などにもつなげる考え。

 設備は高密度大気圧プラズマ装置や表面解析プラズマビーム装置、ラジカル計測付きプラズマプロセス装置、電子スピン共鳴(ESR)装置など計154台の装置を備える。床面積2000平方メートルの1フロアに配置し、共同での研究や利用をしやすくする。

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日刊工業新聞2019年3月29日

日刊工業新聞 記者

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03月31日
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