香る“空気砲”はどこで活躍する?
クラスタ方式の空気砲で4種の香りをブレンドして射出
立命館大学の野間春生教授と名城大学の柳田康幸教授らは、4種の香りをブレンドして射出する空気砲を開発した。小さな射出孔がたくさん空いたクラスタ方式の空気砲を作製し、流路の一部が香料タンクを経由する構造にした。電磁弁の開閉で配合を調整し、空気の固まりを射出できる。例えば映画館の座席に設置すると香り付きの映画を楽しめる。
流路の切り替えと開閉時間で香料の配合を調整する。まず1000分の10秒間香料タンクのある流路を空け、次に1000分の60秒間空気を押し出す流路を開放する。射出全体の圧力が0・7キロパスカルの場合、1メートルほど香料を含む空気が飛ぶ。
圧力や開閉時間を調整して香りの強さや空気量を制御できる。射出孔一つひとつに送る空気量を調整すると、さまざまな空気の渦を作れる。渦の形や大きさにより、空気のまき散り方が変わる。
ユーザーの鼻を狙いピンポイントで香料を送れるため、空間全体を香りで満たす方法に比べて香料を節約できるという。映画などの施設利用に提案していく。
流路の切り替えと開閉時間で香料の配合を調整する。まず1000分の10秒間香料タンクのある流路を空け、次に1000分の60秒間空気を押し出す流路を開放する。射出全体の圧力が0・7キロパスカルの場合、1メートルほど香料を含む空気が飛ぶ。
圧力や開閉時間を調整して香りの強さや空気量を制御できる。射出孔一つひとつに送る空気量を調整すると、さまざまな空気の渦を作れる。渦の形や大きさにより、空気のまき散り方が変わる。
ユーザーの鼻を狙いピンポイントで香料を送れるため、空間全体を香りで満たす方法に比べて香料を節約できるという。映画などの施設利用に提案していく。
日刊工業新聞2019年3月22日