自動車メーカーへの納入も決まった軽量で出力10倍の油圧アクチュエーター

東工大が開発、2月からサンプル出荷

 東京工業大学の鈴森康一教授らは、軽量高出力な油圧アクチュエーターを開発した。重量当たりの出力が従来の油圧機器に比べ数倍から10倍程度に向上した。駆動時の摩擦抵抗は10分の1になり、滑らかで精密な動作が可能になる。油圧駆動ロボットなどに提案。東工大発ベンチャー「H―MUSCLE(エイチマスル)」が2019年2月からサンプル出荷を始める。

 油圧シリンダーを設計し直して駆動圧35メガパスカル(メガは100万)で、内径30ミリメートル以下の小径油圧アクチュエーターの製品をそろえた。材料にマグネシウム合金を採用して軽量化。重量1キログラム当たりの出力が約19キロニュートンに向上した。既存品は同2キロ―4キロニュートン程度で、小径の商品は少なく内径32ミリメートル以下はJISが対応していなかった。

 直動のアクチュエーターと回転角が270度の揺動モーターなどをエイチマスルから販売する。製造や受託設計はJPN(東京都大田区)が担う。すでに自動車メーカーへの納入が決まっている。


開発した直動油圧アクチュエーター

日刊工業新聞2018年12月27日

  

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