「修羅場を明るく乗り切る」三菱UFJ銀行次期社長の素顔

持ち株会社社長と頭取を兼務

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は傘下の三菱UFJ銀行の三毛兼承頭取(62)が2019年4月1日付でMUFG社長に昇格する。持ち株会社社長と同行の頭取を兼務。海外経験が豊富な三毛氏を社長に起用し、国際事業の業務基盤をさらに盤石にするという。

 平野信行現社長は三毛氏について「内外のコーポレートファイナンス、IT、企画領域を担当するなど卓越したリーダー」と評価する。三毛氏は「社長と頭取を兼務する中、構造改革のスピードを上げてやり抜きたい」と話す。

 MUFGは18年度から6年間で9500人分の業務量削減を目指すほか、店舗の次世代化や削減を進める計画。舵取りを任される三毛氏の素顔とは-。

 「社長だけでも重責で頭取を続けるのは大変だが、それだけにやりがいはある」と力強く語る。超低金利など金融業界を取り巻く環境に厳しさが増す中、「これまでさまざまな修羅場を明るく乗り切ってきた。失敗があっても笑い飛ばせる人間で、今の私たちに最も必要な人材だ」とは平野信行社長の評。

 自社の課題を「素晴らしい計画を作るが、実行とスピードに難がある」と認識。事業運営に完璧を求めすぎず「例え70%の完成度でも先に進める」ことで経営判断の迅速化に努める。

 頭取に就任してから1年半あまり。全国を行脚して約5000人の行員と話をし現場の把握を進めた。「大事なのはトップダウンとボトムアップのバランスをどう取るか」との結論に至り「(何事にも)積極果敢に挑戦できる会社にしたい」と白い歯をみせる。

(文=長塚崇寛)

日刊工業新聞2018年12月27日

  

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