人工知能が人間を超えるのは相当先になる!?

画像は進化するも、当面の課題はコンピューターが言葉の意味を理解できるかどうか

 人工知能(AI)の研究や産業利用の勢いが加速している。コンピューターがデータを元に学習して賢さを高めていく機械学習や、ビッグデータをビジネスに活用する動きも活発だ。一説には「2045年にコンピューターの知性が人間を上回る」ともささやかれる。AIがさらに発達するための課題や、社会に与える影響とは何か。
 
 1960年代、80年代に続く3度目のAIブームを引き起こしたきっかけは、「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる技術だ。生物の神経回路網をモデルにして、データをそれぞれ関連づけながら繰り返し処理する。膨大なデータから、認識する対象物の色や形といった特徴を自力で見つけることが可能だ。従来は特徴をどうとらえるかを、人がコンピューターに教える必要があった。すでに金融や医療など、さまざまな産業で活用され始めている。

 GPU(画像処理専用チップ)の高性能化も一役買っている。それまで数カ月かかっていたような大量のデータ処理が数時間―数日でできるようになった。今では写真に何が写っているかを認識する能力は人間よりも高く、写真共有サイトのデータを使って写真説明をつけることも可能になった。人に近い、より高度なAIの実現への期待値は高まっている。

日刊工業新聞2015年08月03日 モノづくり面

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政年 佐貴惠

政年 佐貴惠
08月03日
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人工知能の発展の行方は社会的にも注目されている話題です。日刊工業新聞では人工知能の行方や現在の産業利用について、連載記事を毎週月曜に展開します。

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