やり方わからない人も…コンビニ支払いの多様化が止まらない

電子マネーにセルフレジ、無人決済も

 電子マネーやバーコードによるセルフレジ決済、無人決済など、コンビニエンスストアでの支払い方法の選択肢が増えている。顧客の待ち時間削減や、人手不足に伴う店員確保困難によるレジ省人化などが狙いだ。支払いに要する時間が短縮するなど効果が表れており、各社は顧客囲い込みのために力を入れている。(編集委員・丸山美和)

 セルフレジ決済は顧客が購入商品に印字されたバーコードや2次元コード「QRコード」をレジの読み取り機にかざして精算し、電子マネーで支払う。電子マネーには交通系の「スイカ」、NTTドコモの「d払い」、ソフトバンク・ヤフーの「ペイペイ」、楽天の「楽天ペイ」、LINEの「LINEペイ」などがある。このほかアイフォーンを使った決済サービス「アップルペイ」もある。

 実際の支払いではスマートフォンの画面上に決済機能を立ち上げ、レジにかざすことであらかじめ登録しておいたクレジットカードやプリペイドカードから引き落とされる。

 セルフレジを導入した店舗では「回転率がアップし、来店して購入する顧客が増えている」(入山朋之ファミリーマートシステム本部マネージャー)。ファミリーマートでは現在、大都市圏を中心に約520台ある端末を2019年2月末までには1000台に増やす計画だ。

 無人決済には米アマゾンが展開するレジなしコンビニの「アマゾン・ゴー」や、JR東日本が赤羽駅で実証実験中の人工知能(AI)無人決済システム「スーパーワンダーレジ」がある。完全無人ではないものの、ローソンが導入を進める「ローソンスマホペイ」もその一つだ。

 ローソンスマホペイは、事前にローソン公式アプリをスマホにダウンロード。購入商品のバーコードをその場でスマホカメラで読み取ることで支払いが完了する。「通常の有人レジで決済する時間に比べて4分の1で済む」(白井明子ローソンマーケティング本部シニアマネージャー)という。都内11店舗に導入済みで、レジ支払いに時間がかかる店舗を中心に導入を進める。

 ただ、少しずつ広がりを見せる新たな支払い方法だが、やり方が分からず戸惑う人も多いという。セルフレジ決済や無人決済を普及させるためには店舗側による分かりやすい説明がカギとなる。

日刊工業新聞社2018年12月13日

  

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