野菜農家を助ける“除草ロボット”

NTTドコモなどが共同開発、AIや画像認識カメラで野菜の栽培を効率化

畝をまたいで走行し、途中の雑草をかきだして枯らす
 NTTドコモは、みのる産業(岡山県赤磐市)、野菜くらぶ(群馬県昭和村)と共同で、野菜農家向けの除草ロボットを開発した。人工知能(AI)と画像認識カメラを搭載し、畑の畝などをまたいで自律走行する。リチウムイオン電池を搭載し連続6時間稼働する。有機野菜などの栽培は雑草が生えやすく手間がかかる。除草ロボで省力化問題を解決する。

 除草ロボは商品化へ仕様を整備しており、発売時の価格は50万円前後を目標とする。まずはホウレンソウを対象にする。全地球測位システム(GPS)センサーや関連機器を使わないことが特徴で、ドコモが得意な画像認識技術を使い価格を抑える。

 ロボ後部に草かき用の器具を取り付け、地表を掻(か)いて根を露出させ雑草を枯らす。器具の形状を変えればキャベツやレタスなどにも対応が可能だ。作物によって違う畝の幅寸や高さにも対応できる。

 AIは野菜画像のデータを学習させることで、雑草と一緒に野菜を掻いてしまわないよう、画像認識精度を高める。みのる産業が持つ、水田用の小型除草ロボットの知見も生かす。ドコモは有機野菜宅配の「らでぃっしゅぼーや」を完全子会社化していたが、その時に野菜農家から除草作業の省力化要望を受けていたという。

日刊工業新聞2018年12月12日

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