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小中学校の協働学習、評価にAIは役立つのか

2019年1月から京都市内で検証が本格化
 京都市教育委員会は京都市内の小中学校を対象に、人工知能(AI)を活用した協働学習の学習状況の可視化や統合的な学習データ分析を行う実証研究を2019年1月から本格化する。NECの「協働学習支援ソリューション」の活用に加え、京都大学学術情報メディアセンター緒方広明教授と研究協力する。期間は20年3月まで。

 義務教育段階での個々の子どもに応じた学習の実現と、教員の指導力を高めるのが狙い。教室内に設置したマイクで教員と子ども一人ひとりの音声を捉え、発話内容や感情変化を教員向けタブレット端末にリアルタイムに表示するなど、子どもの学習状況を可視化し定量化する。

 これにより知識や技能にとどまらない子どもの資質や能力の評価方法を検証し策定する。

 さらに統合的な学習データ分析を用いて、個々の子どもの資質・能力を効果的に育むためのフィードバック方法や指導方法の策定などを目指す。
日刊工業新聞2018年12月11日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
学習状況の可視化は振り返りに便利そう。AIの活用で教師の負担をどれだけ減らすことができるのか気になります。データの取り扱いに慣れていない人は苦労するのでしょうか。

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