巨大な「圧力釜」が航空機のモノづくりを支える

川崎重工がB787向けの新工場を完成

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東工場に設置された「オートクレーブ」
 川崎重工業は、名古屋第一工場(愛知県弥富市)内に建設していた航空機部品の新工場を完成し、3月13日に竣工式を開いた。米ボーイングの中大型旅客機「787」の前部胴体などをつくる工場で、787型機の増産に対応する。生産設備を順次導入し、6月をめどに稼働を始める計画だ。投資額は350億円。

 完成した「東工場」は名古屋第一工場で北・南工場に続く三つ目の生産棟。複合材を焼き固める世界最大級(直径9メートル)のオートクレーブ(複合材硬化炉)や、自動積層装置などを設置する。787シリーズの3機種目となる長胴型の「787―10」の生産開始と既存機種の増産に対応。787は日本企業が機体の35%(川重は9%)を製造する。ボーイングは現在月10機の生産ペースを20年には14機に引き上げる方針だ。
 
 東工場完成に合わせて開いた竣工(しゅんこう)式では、厳かな神事の後、川重の村山滋社長が「増産に対応し、民間機事業の拡大を目指す」とあいさつした。

 同社はこのほか、ボーイングが20年の就航を目指す次期大型旅客機「777X」向け部材の工場棟も、名古屋第一工場に建設する方向だ。

日刊工業新聞2015年03月16日 機械・ロボット・航空機面

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航空機業界の設備投資は、つくるモノが大きいだけに派手です。787の製造は日本の航空機産業各社への寄与度が高く、今後も設備投資が続きそうです。

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