“ばんそうこう”のようなpHセンサー、何に使う?
大阪府大が開発、感度4倍
大阪府立大学大学院工学研究科の竹井邦晴准教授らは、ばんそうこうのように皮膚に貼り付け、汗の水素イオン指数(pH)や皮膚温度を高感度で測定するセンサーを開発した。樹脂フィルム上へ印刷により材料を塗布し、電気の自動出入力や蓄積ができる半導体構造を作製。市販pHセンサーの4倍の感度を実現した。安定的な温度センサーも集積。糖尿病診断や熱中症予防などを行う健康管理機器としての展開が期待できる。
研究グループは、トランジスタと電極の間の壁を電圧により調整するなどの工夫で半導体材料への不純物添加を不要にし、柔軟性の高いセンサーを作り出すことに成功した。高感度化に欠かせない電荷結合素子(CCD)構造を実現し、汗に含まれるわずかな化学物質を測定できる。より正確に測定・診断するため、柔らかい皮膚温度センサーも開発し同時搭載した。
汗には血糖値やイオンなど体内の情報が多く含まれ、日常的なpH測定のニーズが大きい。今後、無線回路や電源なども含んだシステム開発に取り組み、実用化を目指す。
研究グループは、トランジスタと電極の間の壁を電圧により調整するなどの工夫で半導体材料への不純物添加を不要にし、柔軟性の高いセンサーを作り出すことに成功した。高感度化に欠かせない電荷結合素子(CCD)構造を実現し、汗に含まれるわずかな化学物質を測定できる。より正確に測定・診断するため、柔らかい皮膚温度センサーも開発し同時搭載した。
汗には血糖値やイオンなど体内の情報が多く含まれ、日常的なpH測定のニーズが大きい。今後、無線回路や電源なども含んだシステム開発に取り組み、実用化を目指す。
日刊工業新聞2018年11月13日