国宝の日本刀、“里帰り”費用はクラウドファンディングで調達
「山鳥毛」を買い戻すには5億円が必要
岡山県瀬戸内市は23日、鎌倉時代に同市内で作られた国宝の日本刀「山鳥毛(やまとりげ)」を里帰りさせるプロジェクトを11月1日に始めると発表した。不特定多数から資金調達するクラウドファンディングを使って国内外から同刀の評価額である5億円を獲得し、現在の個人所有者から買い戻す計画。都内で会見した武久顕也市長(写真)は「里帰りプロジェクトは瀬戸内市、岡山県、そして日本にとっても大きな意味がある。日本刀ファンを世界中に増やしたい」と話した。
ふるさと納税を基本としたクラウドファンディングで2億8000万円、海外でのクラウドファンディングで2000万円、企業版ふるさと納税で2億円の計5億円の調達を目指す。期間はふるさと納税の場合で2019年1月末まで。
瀬戸内市長船町を中心とする「備前長船」地域は日本刀の伝統的産地だが、現在、同市内には国宝・重要文化財級の刀剣はない。同市は山鳥毛の里帰りを実現し、地域の教育や文化の活性化にもつなげたい考え。
ふるさと納税を基本としたクラウドファンディングで2億8000万円、海外でのクラウドファンディングで2000万円、企業版ふるさと納税で2億円の計5億円の調達を目指す。期間はふるさと納税の場合で2019年1月末まで。
瀬戸内市長船町を中心とする「備前長船」地域は日本刀の伝統的産地だが、現在、同市内には国宝・重要文化財級の刀剣はない。同市は山鳥毛の里帰りを実現し、地域の教育や文化の活性化にもつなげたい考え。
日刊工業新聞2018年10月24日