剛性がCFRPの1.7倍、新複合材「ミルフィーユコンポジット」って何だ?

米島フエルトが開発

 米島フエルト産業(大阪市都島区、米島智哉社長)は、軽量でありながら高い剛性を兼ね備えた炭素繊維複合材を開発した。素材の軽さと曲がりにくさの関係を示す指標である「比曲げ剛性」は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の1・7倍と、軽くて固い。また立体成形しやすいのも特徴。自動車軽量化に貢献する新素材として、関連メーカーにサンプル提供を始めた。

 開発した複合材「ミルフィーユコンポジット」は、ポリメタクリルイミド(PMI)などの硬質発泡体と炭素繊維を多層に重ね合わせ、プレス成形した。硬質発泡体は60マイクロ―1ミリメートルの厚さに加工可能。積層の設計自由度が高く、剛性に優れ、立体成形しやすい。米島社長は「レーシングカーの外装材や航空・宇宙分野に用途がある」と広がりに期待する。認知度の向上と量産化によるコストダウンで普及を目指す。

 米島フエルト産業はスマートフォン(スマホ)のマイクロスピーカーなどに使う振動板で世界有数の供給実績を持つ、ニッチ分野で世界規模のトップ企業。スマホ向け振動板はアルミニウムと発泡体との複合材だが、今回開発した炭素繊維と発泡体との複合材はより幅広い用途への利用が見込める。

日刊工業新聞2018年10月17日

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。