“フェイク抑制”へ、仮想通貨と連携したニュース配信アプリ

情報の真偽判定に協力すると仮想通貨に交換できるポイントが付与される

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記事の真偽を判定し、報酬としてもらうポイントは仮想通貨と交換できる(イメージ)
 True News(トゥルーニュース、大阪市北区、河野裕一郎社長、072・812・6067)は、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用した次世代型のニュース配信アプリケーション(応用ソフト)を開発した。複数の利用者が真偽を判定して選別する仕組みにより、正確性を高めたニュースを素早く配信できる。判定に協力する利用者に、独自の仮想通貨と交換できるポイント制を採用。サービスの信頼性を高める。

 トゥルーニュースは2018年創業のフィンテック(金融とITの融合)ベンチャー企業。18年度中にも、次世代ニュースアプリのサービスを本格的に始める。19年度中に国内利用者100万人を目指す。新サービスは利用者がアプリにニュースを投稿すると、他の複数の利用者がその内容の真偽を判定する。判定開始から一定時間経過すると、多数決により「正しい」と「誤り」のどちらかに確定される。「正しい」の票数と「誤り」の票数をそれぞれ意見付きで表示し、ニュースを配信する。「誤り」の判定が過半数になると、そのニュースは自動的に削除される。こうした相互監視の仕組みにより、明らかな虚偽情報の拡散を防ぐ。

 判定結果に応じ、ニュースの投稿者と判定者にポイントが加算もしくは減算される。貯めたポイントは、同社が独自に創設した仮想通貨「torue(トルエ)」に転換できる。同社は18年度中にも、トルエを国内の仮想通貨取引所へ上場を目指す。上場により他の仮想通貨や法定通貨との交換が可能になるのと併せて、ニュース配信アプリとのシステム連携を本格的に始める予定。

日刊工業新聞2018年10月10日

COMMENT

国広伽奈子
デジタルメディア局
記者

フェイクニュースやデマの拡散が何かと話題になっていますが、多数決での判定を基準にするのは面白い発想かも。情報発信者や判定者の戦略によって結果が変わりそうですが、ポイント制がどこまで情報の信頼を支えられるか楽しみです。

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