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ローソン銀がコンビニで「国債」販売か 

業法改正も必要に
 ローソン銀行の山下雅史社長は日刊工業新聞社のインタビューに応じ、ローソンで少額の投資信託や日本国債を販売する方針を明らかにした。山下社長は「身近な店で1000円の投資信託が買えるという体験ができる。これまでアイデアはあっても提供できる場がなかった」とし、コンビニの店舗網を活用した金融商品の販売に力を入れる姿勢を見せた。

 発売時期については「(今後)1年から2年でやってみたい」(山下社長)とした。米国ではすでに小口の投資信託が広がっており需要が高いと見ている。コンビニの客層は資産形成層である若い人が多く、「投資、貯蓄の第一歩になるような商品を提供したい」(同)と述べた。

 商品は銀行や証券会社などから供給を受け補完関係を構築したい考え。「米アップルなどのプリペイドカードを陳列しているところに、1000円の日本国債のようなものも並べる。スマートフォンのアプリで目論見書を読めるようにすればユニークな売り方になる」(同)とイメージ例を挙げた。ただコンビニで金融商品を扱うには業法が壁となる。
日刊工業新聞2018年10月5日

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