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東京海上HDが成長市場に一手、南アフリカ保険大手2社に約400億円出資 

個人向け保険の販売加速
 東京海上ホールディングス(HD)は7日、南アフリカの保険大手ホラード・ホールディングス(HH)とホラード・インターナショナル(HI)に出資すると発表した。HHとHIが東京海上HDを引受先とする第三者割当増資を実施、それぞれ22.5%の株式を計約400億円で取得する。2019年前半に出資を完了し、持ち分法適用会社とする。日系損害保険大手がアフリカに大型出資するのは初めて。人口増加が続く成長市場で、個人向け保険の販売を加速する。

 株式取得には自己資金を充てる。東京海上HDはHHやHIの代理店を活用し、アフリカの販売網を拡大する。これまでは日系企業向けの保険が中心だったが、個人向けの生命保険や自動車保険などの販売を強化する。

 HHの17年度の売上高に当たる保険料収入は1582億円、HIは255億円だった。HHはアフリカ全土をカバーする拠点網を持ち、安価な生命保険を得意とする。東京海上HDの持つ事業ノウハウなどを活用し、商品開発も強化する。

日刊工業新聞2018年9月8日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
アフリカを巡っては、仏アクサなど欧州の大手保険グループが積極的な投資を展開。日系では三井住友海上火災保険や損保ジャパン日本興亜が現地企業との提携に乗り出すなど成長市場でシェア争いが激化している。

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