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家庭の寿司パーティー、“職人のしゃり”を再現する調理器具

ゴトウ熔接が発売
家庭の寿司パーティー、“職人のしゃり”を再現する調理器具

すしトングは、ハンドルを握るとふっくらとしたシャリができる

 ゴトウ熔接(新潟県燕市)は、にぎりずしのシャリが簡単に作れる調理道具「すしトング」を発売した。ヘッド部分に酢飯を入れ、ハンドルを握ると、ふっくらとしたシャリができる。同社初の自社ブランド品。価格は7000円(消費税抜き)。初年度1000本以上の販売を目指す。

 すしトングは、酢飯を乗せたしゃもじに、ヘッド部分をかぶせ酢飯をすくう。その後、ハンドルを握りながら、1食分のシャリを皿の上に乗せる。ハンドルを握るとヘッド部内のスコップ機構が動き、酢飯を適度な力でプレスする。「職人が握るようなふっくらとしたシャリに仕上がる」(後藤社長)。ヘッド部分はフッ素加工済みで、コメがくっつきにくい。

 同社は金属板のパイプ加工を主な業務としている。リーマン・ショック後に受注が激減し、製品開発を模索。家族が開いたにぎりずしパーティーでシャリが上手にできない姿を見てアイデアが浮かんだ。

 不特定多数から資金を調達するクラウドファンディングで、すしトングは目標金額の3倍以上を集めたため、正式発売を決めた。まずは、三条市の「道の駅 燕三条地場産センター」で発売。14―15日は実演販売と体験会も実施する。売れ行き次第で、新潟県内を中心に取扱店を増やす。
日刊工業新聞2018年7月6日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
確かにしゃりを素人が握るのは難しいですね。職人のしゃりをどれだけ再現しているのか体験してみたいです。

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