中国ロボットの勢い止まらず!地場メーカーの台頭が加速
担当記者の現地レポート&地場有力メーカーの経営トップインタビュー
中国トップメーカー「広州数控設備」 何敏佳董事長インタビュー
中国ロボット業界でトップメーカーの一角に君臨する広州数控設備。2006年にロボット事業を本格的に開始し、以後急速に業績を伸ばしている。何敏佳董事長兼総経理に展望を聞いた。
―受注状況は。
「オーダーが多すぎて受けきれない状況だ。14年は前年比で65%程度伸びたが、今年は倍増を目標にしている。好調なのが金属加工の領域。産業として中国に定着しており、またロボット導入のメリットも大きいことが理由だ」
―中国経済は株価下落などにより停滞が懸念されています。
「心配はしていない。中国の製造業でロボットはまだまだ不足している。マーケットはあまりに大きい。また、政府による強力な支援策も追い風だ」
―強みは。
「減速機、モーターといった重要部品を自社で手がけており、性能やコストなどの面で他の中国ロボットメーカーより優位に立てている。マシニングセンターを駆使した加工技術の高さも特徴だ」
―9月には新たな多関節ロボットシリーズを投入します。
「速度、剛性は中国メーカー製で最高級。溶接、搬送など多様な用途に対応できる。自動車、機械といった分野を開拓したい」
(文=藤崎竜介)
日刊工業新聞2015年07月14日 深層断面