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5Gの電波をARで可視化するのはなぜ?

NTTドコモが装置を開発、基地局整備効率化へ
5Gの電波をARで可視化するのはなぜ?

5Gの電波を可視化

 NTTドコモは、ヘッドマウントディスプレーを用いて第5世代通信(5G)の電波を拡張現実(AR)で360度可視化できる装置を開発した。5Gで導入予定の6ギガヘルツ(ギガは10億)帯以上の高周波数帯の電波は、従来の周波数帯に比べて携帯電話端末周辺の人物や車両などの影響を大きく受ける。

 同装置を用いれば、この影響に伴う電波の到来状況の変化を即時に把握でき、効率的に5G基地局の設置位置を決定できる。

 同装置は20ギガヘルツ帯電波の360度の到来状況を測定するため、192素子からなる超多素子の円筒アレーアンテナとデジタル受信処理装置を採用。360度カメラで撮影した画像上に電波の様子を重ね合わせて表示するヘッドマウントディスプレーを用いる。
日刊工業新聞2018年5月24日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
こうした効率的に基地局を整備するためのシステムが登場すると「5G」という未来が近づいていることを感じます。

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