朝ドラ人気でも蘇るか、もう一人の女城主

岩村城のおつや、恵那市の観光客は2倍以上に

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石垣を六段に積み重ねた六段壁は特徴の一つ
 女城主といえば井伊直虎が有名だが、岐阜県にも女城主ゆかりの地がある。恵那市の岩村城には、戦国時代に波乱の人生を送った女城主「おつや」の逸話が残る。

 織田信長の叔母であるおつやは聡明(そうめい)で美しく、領民から慕われていた。城を守るため、敵将である武田家の重臣との結婚を決意。開城後は城下町の守備などにいそしんだ。武田軍の弱体化で、最後は磔刑(たっけい)に処せられたと伝えられている。

 岩村城は標高717メートルの山頂に築かれ、日本三大山城の一つに数えられる。残念ながら建物は現存していない。そこで、城跡内にQRコードを記した看板を設置。読み取ると、コンピューターグラフィックス(CG)で、ありし日の岩村城を再現している。

 城跡には約1・7キロメートルにおよぶ壮大な石垣が残る。登城口から本丸までの800メートルの上り坂を行くと、急斜面の地形を巧みに利用し、積み重ねられた石垣に目を見張る。

 中でも、石垣を六段に積んだ六段壁(ろくだんへき)は特徴の一つ。崩落を防ぐ補強のために石垣をつぎ足した結果、現在の姿になった。

 NHK連続テレビ小説「半分、青い。」のロケ地になったことで、同市を訪れる観光客は2倍以上に増えた。同市商工観光部観光交流課の高木沙織さんは「麓(ふもと)の城下町は、今も古い町並みが残る。おつやの息吹を感じながら、歴史に思いをはせてみては」と話す。
【アクセス】▽岐阜県恵那市岩村町字城山▽JR中央線恵那駅で明知鉄道に乗り換えて岩村駅へ。車の場合、中央自動車道恵那インターチェンジから国道257号線で約20分。岩村歴史資料館に無料駐車場あり。岩村駅から同資料館駐車場まで徒歩20分、駐車場から城跡本丸まで同30分。

(文=鈴木俊彦)

日刊工業新聞2018年5月18日

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

「半分、青い。」の岐阜編は良かったです。個人的になおちゃん役の女優さんは大きな発見。岐阜はなかなか行く機会がない。恵那市にとっても今年はチャンス。

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