水素で1000kW級の電気をどうつくる?

東芝エネシステムズが大型燃料電池に挑戦

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 東芝エネルギーシステムズは、水素を燃料に1000キロワット級の電気をつくれる大型燃料電池について、2019年度中の製品化を目指す。同社製の最大な製品と比べ10倍以上の規模となる。工場の操業に必要なエネルギーの一部を賄う用途を想定する。水素を直接、利用する純水素燃料電池の大型機の製品化により、本格的な水素社会実現を後押しする。

 同社は出力100キロワット以下の純水素燃料電池で100台の納入実績がある。

 この100キロワットまでの既存製品と同じ固体高分子型の技術を使い、1000キロワット級を製品化する。化学工場なら生産で生じた副産物の水素を発電に使え、電力会社から購入する電気を減らせる。水素由来電気と電力会社の発電コストが同等となるグリッドパリティーも可能で、光熱費を抑えられるという。
 
 純水素型は水素を直接投入するため稼働が速く電力使用の変動に合わせて発電量を素早く調整できる。太陽光パネルなどの電気を利用して製造した水素を使うと、二酸化炭素(CO2)排出ゼロのエネルギーを供給できる。

COMMENT

松木喬
編集局第二産業部
編集委員

 ブラザー工業が4・4kwの純水素燃料電池の受注を始めました。30日には川崎で純水素燃料電池を備えたホテルの披露会があります。昭和電工の工場でできた水素を燃料に東芝の燃料電池で発電します。東芝は100台の実績があるということで、水素社会が少しずつ迫ってくるのでしょうか。

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