4月の暑さが追い風、大手ビール各社が主要銘柄を増産

当初計画5割増の300万ケースに上方修正した銘柄も

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キリンビールの「一番搾り」製造ライン
 初夏を思わせる気温の上昇に合わせて、大手ビール各社がビール類や缶チューハイの増産に乗り出した。キリンビールが主力の「一番搾り」で缶タイプを5月に前年同月比3割増産するほか、サッポロビールも「黒ラベル」の缶タイプを5―6月に同7%増産する。アサヒビールは3月に発売した缶チューハイ「贅沢(ぜいたく)搾り」を5月に当初計画の6割増に引き上げる。

 キリンによれば、5月は気温が1度C上昇すると1%出荷が増えるという。4月から平年に比べ気温の高い日が多く、ビール各社は主力商品を中心に増産体制に入った。

 キリンは一番搾りの缶タイプの生産を、4月に前年同月比で1割強増やした。5月はさらに同3割増強する。また、3月に発売した第三のビール「本麒麟」も好調。単月の計画は非公表ながら、製造工場を9工場に拡大して増産している。

 サッポロは黒ラベルを増産するほか、缶チューハイの「り・ら・く・す」を4―5月の累計で計画比約2倍に増産する予定だ。高アルコール系で4月に投入し、同月は計画通りの生産だったが、売り上げが好調なため、増産対応する。

 アサヒの贅沢搾りは、発売から1カ月あまりの4月25日時点の販売量が、年間目標の5割に当たる100万ケースを突破するなど好調だ。これを踏まえて、5月の生産を6割増にすることを決めた。さらに年間販売目標を、当初計画の5割増となる300万ケースに上方修正している。

 今年の夏が、猛暑になるかどうかは分からないが、これまでの天候は、ビール各社にとって追い風となっている。

 一方で、業務向けビール(瓶、樽)については、各社が3、4月に実施した値上げの影響もあり、下振れに作用しているようだ。

日刊工業新聞2018年5月8日

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アルコール飲料・ノンアルコール飲料の全体的な動態はどうなっているのでしょうか。これだけ特定のジャンルの出荷数が動けば、別のジャンル・銘柄にも影響がありそうです。

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