7人の声を聞き分けるAI、何に使う?

Hmcomm、懐疑の議事録作成向けに提供

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 Hmcomm(エイチエムコム、東京都港区、三本幸司社長)は、複数話者による会話音声データを自動でテキスト化する人工知能(AI)システム「Vmeeting(ブイミーティング)」を開発した。5月上旬に発売する。会議の議事録作成などを人の手で行う時間と手間をなくし、人件費削減や人手不足対策に生かせる。業種を問わず大企業を中心に売り込み、2019年3月末までに100社への導入を目指す。

 消費税抜き価格は導入費が150万円、マイクレンタル料が月額3000円、ライセンス料が同24万円。

 ブイミーティングは、複数のマイクを内蔵したマイクアレイをケーブルでパソコンとつなぎ、専用のクラウドサーバーにアクセスして使う。マイクアレイで会話を聞き取り、クラウド上の「話者分離機能」で一人ひとりの声や話し方などの特徴をもとに話者を聞き分ける。録音終了後に自動でテキスト作成を開始し、録音時間の5倍程度の時間で仕上げる。

 最大7人まで声を聞き分けられ、マイクアレイと話者の距離が1メートルの範囲まで声を拾える。連続での録音時間は最長2時間。受注後、顧客が高頻度で使う専門用語の登録などを行い約4週間で納品する。注文前にサンプル音声を使った無料診断にも対応する。

 従来、多くの企業では、会議の議事録作成のために派遣社員を雇うほか、若手社員が残業するなどして文字起こしをしていた。新システムでこれを解消する。

 Hmcommは12年に設立した産業技術総合研究所発ベンチャーで、独自の音声処理技術を活用した製品・サービスを手がけている。今後は、話者人数を増やした上位モデル、マイクとパソコンをWi―Fi(ワイファイ)でつなげる技術などを開発し、さらなる利便性の向上に取り組む。

日刊工業新聞4月20日

COMMENT

葭本隆太
デジタルメディア局
ニュースイッチ編集長

AIがどれくらいの精度で声を認識できるのか気になるところです。

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