【今週のリケジョ小町】人の命を乗せるモノ、妥協は許されない

横浜ゴム株式会社 水島春菜さん

的確な性能を「形」に


 横浜ゴム入社7年目の水島春菜さん(31)は、乗用車用市販タイヤの構造設計を担当。安全性、走行性など多くの性能を1本のタイヤにまんべんなく持たせるのが腕の見せどころだ。「人の命を乗せるモノだから妥協は許されない。的確な性能をすぐ形にできるようになりたい」と構造設計の道を突き進む。

 タイヤは黒くて丸い。どの製品も性能は同じと思うかもしれません。でも求める性能を出すには、ゴム、補強帯、タイヤをホイールに固定するビードなど各部材にどの材料を用いてどう使うか、接地するパターンのデザインはどうするかなどを細かく決めないと性能を発揮しません。試行錯誤の毎日です。

連携して解決 大切さ学ぶ


 「香料物質の合成」を研究した千葉大学大学院で「仮説を立てて実験をし、結果を見て対策を取る」思考プロセスを学びました。「この性能を出すにはこの部材」と考え、実験し、結果を見てまた考える。今の仕事にも生きています。
 
 仕事は1人ではできません。前の部署では海外の車メーカーに納める新車用タイヤの設計をしていました。トラブルが起きたとき、1人で抱え込んで大変なことになりそうだったことがあります。その時、周囲の人たちに助けられました。問題発生時もそれと向き合い、周りと連携しながら解決を最優先すること大切さを学びました。

週末はスキューバ


 自分の携わったタイヤを街中のお店で見かけると、この仕事をして良かったとやりがいを感じますね。意志があれば若い人にもチャンスをどんどん与えてくれる会社なので、将来は新製品の立ち上げにも挑戦したいです。

 週末は、スキューバダイビングや関東近辺にラーメンの食べ歩きに出かけます。休日は仕事のことを一切考えないことでメリハリが付き、次の週も「また頑張ろう」と思えるからです。
水島春菜さん

日刊工業新聞2018年4月16日

葭本 隆太

葭本 隆太
04月16日
この記事のファシリテーター

タイヤ設計に対する責任感や情熱をひしひしと感じます。

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

PRmore

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。